陸自UH60ヘリ常駐/宮古空港旧ターミナル跡地
きょう防衛副大臣来島/PAC3配備状況を視察
北朝鮮の弾道ミサイル発射実験とみられる「衛星」の打ち上げ予告期日(今月12~16日)の初日に当たる12日まで、あと5日と迫った。同ミサイル部品落下などの事態に備え、広島県の航空自衛隊呉基地から宮古島に移送配備された地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC3)2基は6日現在、配備先の上野野原の空自宮古島分屯基地で設置作業が進められている。また、宮古空港旧ターミナル跡地には陸上自衛隊救援隊の輸送ヘリUH60が常駐待機。きょう7日には渡辺周防衛副大臣が来島し、PAC3の設置状況などを視察する。
6日に来沖した渡辺防衛副大臣は那覇空港を経由して同日午後、石垣市での視察などを終え、与那国島で1泊した。
きょう午後3時すぎには宮古入りし、長濱政治副市長らと面談した後、空自宮古島分屯基地を視察する予定だ。防衛省によると、今回の渡辺氏の来島は、PAC3配備に協力した自治体へのお礼と配備地視察が主な目的だという。
市危機管理対策本部の安谷屋政秀総務部長によると、6日から宮古空港に常駐待機する陸自UH60ヘリは不測の事態が生じた場合、伊良部、多良間からのけが人搬送などに使用するとの連絡が陸自からあったという。
ただ、非常時に向けた陸自と地元消防、警察との連絡や役割分担などの詳細については整っていない状況で、市に対しても陸自救援隊の人員数などの具体的な状況報告は一切ないという。市は定期的な情報提供などについて自衛隊宛て申し入れを行っている。
渡辺副大臣の来島に際して市は、北朝鮮ミサイル発射に対し、「外交努力で阻止するよう最善を尽くしてもらいたい」「仮に迎撃という事態になった場合、市民の安全に万全を期してほしい」-の2点を強く求める考えだ。