ミサイル発射時、大会中断/トライ大会専門委員会
伝達手段は競技委で検討
第28回全日本トライアスロン宮古島大会の第3回専門委員会(長濱政治実行委員長)が5日夜、市総合体育館で開かれ、北朝鮮が「衛星」と称して12~16日に発射を予告している長距離弾道弾ミサイルの発射に備えての協議が行われ、大会中に発射された場合には、直ちに競技を中断し、危険除去後再開することを確認した。
同委員会は選手に中断を伝達する手段など具体的な方法については9日に開かれる競技委員会に委ねた。また、発射して通過するまでの時間がおよそ10分といわれていることから、中断した場合は各関門と制限時間を10分延ばすことも確認した。
発射されれば2~3分でJ-アラート(全国瞬時警報システム)が市防災情報システムから流れ、市民や出場者に周知するが、委員からは「発射されて10分では競技者を止めるのは困難」「(発射を)競技者に知らせるのが精いっぱいで避難させている時間はない」など、中断は実施面でかなりの困難が予想されるとの意見が大半を占めた。
また、ミサイルの一部などを地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC3)で迎撃する際はJ-アラートで情報伝達するものの、迎撃により破片が落下した場合、またはけが人が出た場合は、大会長を務める下地敏彦市長が緊急の競技実施検討委員会を立ち上げ、競技の中止または続行を決める。専門委員会ではこのほか食料部、国際部、自転車部など各専門部からこれまでの準備状況が報告され、おおむね順調に進んでいることを確認した。