PAC3配備状況を視察/渡辺副大臣
地元協力に謝意
渡辺周防衛副大臣は7日、北朝鮮の弾道ミサイル発射実験とみられる「衛星」の打ち上げ(12~16日予告)に対して、宮古島に配備された地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC3)の状況視察で来島した。長濱政治副市長、下地昌明多良間村長とも相次いで面談し、同配備への協力に謝意を表した。
渡辺副大臣は配備先自治体首長との面談のため6日に来沖。那覇や石垣の
配備状況も視察した。
石垣市から宮古入りした渡辺副大臣は視察に先立ち、平良庁舎で長濱政治副市長と面談した。
面談で渡辺副大臣は「このような配備をさせてもらっているが、もうしばらくの間、ご理解とご協力をお願いしたい」と述べ、北朝鮮がミサイルを発射した場合、部品などの一部が多良間島と石垣島の間に落下する可能性が高いことなどを説明した。
初の先島配備について、「市民は余りの仰々しさに驚かれた方もいると思うが、いろいろとご協力頂いたことに心からお礼を申しあげたい」と述べた。
長濱副市長は第28回全日本トライアスロン宮古島大会の開催日が北朝鮮ミサイルの発射予告期日と重なることを話し、「地元は対応に苦慮している。最後まで外交努力で、何とか(北ミサイル発射を)止めてもらうのがベストだ」と要望した。
これに渡辺副大臣は「国際社会からの度重なる要請にも関わらず、北朝鮮は打ち上げを着々と進めている。我々も発射されることを前提に対応を考えるしかない」と述べ、自衛隊の対応に理解を求めた。
また、下地村長も同様に宮古空港での渡辺副大臣との面談で、外交努力による解決策を訴えたほか、「打ち上げの日などが事前に分かれば、早めに連絡してほしい」と話し、住民が不安に陥らないよう十分な配慮を求めた。