産業・経済
2012年4月11日(水)9:00
イネヨトウが異常発生/伊良部でキビの被害拡大
伊良部島と下地島でサトウキビの害虫イネヨトウが異常発生し、キビの被害が拡大。キビの立ち枯れが目立つようになっており、生産農家は危機感を募らせている。異常発生の原因は不明。
市伊良部支所では「今後生産農家を集め、イネヨトウ駆除に効果的とされるスミバッサ粉剤を使用するよう呼び掛けたい」と話し、今後被害面積の調査に着手する考えを示した。
イネヨトウはガの仲間で、成虫は葉に400~700個の卵を産むとされる。成虫は体長1~1・5㌢。幼虫は茎の中で寄生し、キビを食べて立ち枯れさせる。
伊良部で被害が広がる中、キビ畑では10日、市職員とキビ生産農家が立ち会い、成虫と幼虫を確認した。
農家の男性は「昨年夏植えした多くのキビの茎に幼虫が入り、芯が枯れ始めている。生活が苦しいので、スミバッサ粉剤は買えない。どうしたらいいのか…」と肩をがっくり落とした。