主航路部が到着/伊良部大橋
長さ140㍍の中央桁/来月15日に架設工事
建設中の伊良部大橋主航路部の中央桁(長さ140㍍)が12日、平良港下崎埠頭に入港した。同主航路部中央桁は3月19日に台船に載せられて千葉県市原市にある製作所の港を出港。およそ25日をかけて平良港に接岸された。同中央桁は大型起重機船(クレーン船)で下崎埠頭にいったん陸揚げされ、橋桁を接合するための引っ掛け部分(セッティングビーム)の取り付け作業を行い、5月15日に架設工事を行う予定だ。
県土建部宮古土木事務所同大橋建設現場事務所によると、主航路部(全長420㍍)は、140㍍ずつ3分割して三重県、香川県、千葉県の橋梁桁の製作を行う企業に発注した。3つの橋梁桁は既に完成しており、伊良部側から掛ける桁は今月26日に台船から直接、クレーン船を使って架設工事を行う。平良側から掛ける桁は同29日に行う予定だ。
平良港に同日入港した中央桁は、先月19日に市原市の港を出た後、同22日に鹿児島県志布志港に入港。同26日に同港を出港し同28日に那覇港新港埠頭に入港して平良港への移送を待った。同現場事務所の説明では大型橋梁桁輸送には天候が最も影響するという。悪天候が続いたため、宮古への移送が遅れた。工程に支障はない。
平良港に陸揚げする中央桁は、伊良部側、平良側の架設工事を行った後で、両側の桁を接合するセッティングビームを完成させ来月15日に架設することになっている。
主航路部中央桁の架設によって、伊良部大橋は外見上つながる形になり、巨大な大橋の主航路部結節は全国でも極めて珍しいプロジェクトとなることから、県土建部では架設セレモニーなどの式典を行いたいとしている。