「力の限り」誓う/第28回トライ
華やかに開会式/あす号砲、気持ち引き締め
第28回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古島市ほか)の開会式が13日夜、市総合体育館で開かれた。東日本大震災の被災地、東北を含む全国47都道府県と海外18の国と地域から計1587人が参加。レース本番へ気持ちを引き締めた。前回優勝者の河原勇人選手が「最後まで力の限り闘い抜くことを誓います」と選手宣誓を行った。レースはあす15日午前7時、下地前浜ビーチのスイムを皮切りにバイク、ランの合計距離200・195㌔で競われる。
前回V河原選手が宣誓
前回は日本人選手が男女優勝、総合成績も上位7位までを独占した。
巻き返しを狙う外国人選手は、ハワイアイアンマンの上位入賞者、過去の宮古島大会の優勝者や上位争いを展開した選手など強豪揃い。県勢や地元勢が、どこまで上位に食い込めるかも注目だ。
大震災の影響で、前回は出場をキャンセルした東北地方の選手たちが今回は岩手、宮城、福島を中心に30人以上がエントリー。復興を胸に完走を目指す。
開会式であいさつした大会長の下地敏彦市長は「ストロングマン(強人)の称号を手にすることを心から願っている」と述べ、過酷な競技に挑戦する意義を強調した。
内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)の川端達夫大使(代読)、仲井真弘多知事(同)がそれぞれ祝辞を述べ、アスリートたちの健闘に期待した。
河原選手は選手宣誓で「宮古島に集うスタッフやボランティア、応援者、アスリートすべての人々へ敬意と感謝を胸に、フィニッシュゲート目指す」と宣言した。
開会式の冒頭、東日本大震災の被災者に対し参加者全員で1分間の黙とうをささげた。