食で市場をアピール/公設市場で初の前日祭
トライを盛り上げ/選手たち 郷土料理と芸能満喫
宮古島公設市場前の広場で14日開かれた前日祭は、選手やその家族たちが街の散策に立ち寄り、宮古そばや中身汁、ぜんざいなどの郷土料理を味わった。若者たちはフリーマーケットで衣類などを持ち寄り思い思いの交流を楽しんでいた。トライ大会を機に再開したレンタサイクルの貸し出しも順調で、小回りの利く自転車で選手を応援しようと借りる家族たちもいた。
初めての企画は、まちの駅ネットワーク・市場の駅(堀川政憲代表)と、宮古島商工会議所青年部(平良恵一郎会長)の取り組みで、将来、市場周辺を物流の中心市街地にしたいという構想がある。
午前11時から始まった前日祭は、周辺にサンダンカのプランターを並べ、トライアスロンの旗が舞う華やかな雰囲気の中で、バイクで通りかかった選手たちが立ち寄り郷土料理に舌つづみを打っていた。
宮古そばをおいしそうに食する海老名典子さん(京都出身)と友人の西口悦子さん(大阪出身)は、開会式で青年部の配るビラで前日祭を知ったとして、「明日に備えて今日はのんびりと街を散策したい」と話す。午後からは、青年部のアトラクションで民謡ライブが行われ、街角の市場空間は食と芸能で満たされた。
堀川代表は「これからは毎週土曜日を目標にこうした祭りを開いていきたい。特に食べさせる部分に力を入れ地元の人たちや観光客が立ち寄りやすい空間をつくり、下里通りのフリーマーケットとも一緒になって市街地の活性化につなげたい」と話した。