暑さ耐え1231人完走/第28回全日本トライアスロン宮古島大会
ブロックヒン 初V/女子は1,2位ドイツ勢
第28回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古島市など)は15日、池間島、来間島を含む宮古全域をコースとしたスイム(3㌔)、バイク(155㌔)、ラン(42.195㌔)で競われた。1470人が最終出場し、1231人が完走を果たした。完走率は83.7%。最高気温は28度と平年より3度高く、選手たちを苦しめた。海上や沿道には約5000人のボランティアがフル回転。ゴールの陸上競技場では「ワイドー、ワイドー」の声が響き渡った。総合はアントン・ブロックヒン(25)=ウクライナ=が8時間6分54秒で初優勝。女子はビーテ・ゴエーツ(43)=ドイツ=が制した。
今大会には、全国47都道府県と海外18の国と地域から計1587人がエントリー。東日本大震災の影響で、前回は出場をキャンセルした東北地方の選手たちが今回は岩手、宮城、福島を中心に30人以上が参加を申し込んだ。
レースは午前7時のスイムからスタート。前評判通り外国勢がレースを引っ張り、日本人選手が追うという展開となった。
前回8位のブロックヒンは、スイムで一時トップを譲ったものの、力強いパフォーマンスで3種目ともトップでフィニッシュした。
2位は西内洋行(36)=兵庫県=で、前回4位から順位を上げた。3位は平松弘道(31)=神奈川県=だった。
女子は初出場のゴエーツが力を発揮。ドイツ勢としては初めての優勝を果たした。
2位はヴェレナ・ウォルター(30)=ドイツ=で、ドイツ勢が1位、2位を独占した。
3位は松丸浩巳(39)=茨城県=が食い込んだ。
北朝鮮が「衛星」と称して12~16日に発射を予告した長距離弾道ミサイルは選手や役員らに大きな不安を与えた。
宮古島と大阪を舞台にしたNHK連続テレビ小説「純と愛」のヒロインに選ばれた女優の夏菜さん(22)がスターターを務め話題を振りまいたほか、ボランティアとして沿道に立つなど、地元と交流を深めた。
スタート時(午前7時)の宮古島地方の天候は曇り、気温23.5度、湿度91%、東北東の風0・7㍍だった。