強人に会心の笑み/トライ表彰式
ブロックヒン、ゴエーツに優勝杯
第28回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古島市など)の表彰式が16日、市総合体育館で開かれた。総合で初の栄冠をつかんだアントン・ブロックヒン(ウクライナ)と、初出場で初優勝を飾った女子のビーテ・ゴエーツ(ドイツ)に優勝盾や大会長杯などが贈られた。大会長の下地敏彦市長は「暑さに耐えて、よくぞ完走してくれた」と完走者1231人(男子1104人、女子127人)をたたえた。
今大会には1470人が最終出場しスイム、バイク、ランの3種目総距離200・195㌔の過酷なレースに挑んだ。
レースは前回覇者、河原勇人がランでリタイアするなど、最高28度まで上がった気温が最後まで選手を苦しめた。
完走率83・7%は、第22回大会の82・1%に次ぐ2番目の低さだった。
表彰式は「すべての選手の皆さん、感動をありがとう」とのアナウンスで幕開け。あいさつした下地市長は完走者全員の健闘をたたえた上で「リタイアした人もいるが、また来年挑戦してほしい。私たちはきょうから皆さんを受け入れる準備を始める。来年もまたこの会場で一緒に語り合える日を楽しみにしている」と再会を呼び掛けた。
総合と女子の上位10位までの選手に各賞を授与。総合優勝のブロックヒン選手をたたえ、ウクライナ国歌が演奏された。
上位入賞者は、トロフィーや入賞盾を頭上に掲げてストロングマン(強人)をアピールした。
19歳から65歳までを九つの年代に区分した年代別の総合1~3位と女子1位、各種目別男女1位、県内男女1位、宮古1位、最高年齢男女もそれぞれ表彰された。
全国47都道府県と海外18の国と地域から計1587人がエントリーするなど、国際色豊かな大会をアピールしたほか、東日本大震災の被災地3県(岩手、宮城、福島)から出場する選手の家族を招待するなど、復興を願う気持ちを大会に位置づけた。