島外出荷ピークに/トウガン・ゴーヤー
JA 好天続き生産回復
JAおきなわ宮古地区営農振興センターが本土の端境期を狙って販売しているゴーヤーとトウガンの島外出荷が、ピークに入った。両品目の生産が盛んな上野のJA集荷場には、農家が次々と運び込み、職員らは選別作業に追われるなど、活気付いている。出荷のピークは、5~6月ごろまで続く。
上野のトウガン生産量は、宮古地区全体の約8割を占める。12、1、2月の出荷は日照不足の影響で苦戦を強いられたが、現在は好天とともに出荷量が回復した。
65歳の男性農家によると、2月ごろの1週間当たりの収穫個数は150個程度だったが、現在は450個ぐらいに増えた。
同男性は「上野のトウガンは、県の野菜品評会で毎年金賞を取るなど、品質は高く評価されている」と胸を張った。収量も栽培技術が向上し、10㌃から約20㌧収穫する農家もいるという。
4月12日現在の平均キロ単価は、約220円と高値で推移している。
JAゴーヤー専門部会の伊志嶺一之部会長は16日、204㌔を出荷した。2日分の収穫量で、1日当たりにすると約100㌔。3月の1日当たり60㌔より、40%増えた。同日は402㌔出荷する人もいた。
伊志嶺部会長は「今年の10㌃当たり収穫量は昨年より多い」と今年の気象の影響は昨年ほどではなかったとの見方を示した。
4月12日現在のキロ単価は、440円~500円となっている。