公共機関のガラス割られる/交番や神社など9カ所
車両や船舶も被害/警察が捜査
宮古島市内の公共施設や車両・船舶のガラスが何者かによって壊されているのが17日までに分かった。宮古島署などによると16、17の2日間にわたり、公用車のフロントガラスや巡視艇の窓ガラス、玄関ドアが割られるなど計9カ所の公共施設で被害があった。宮古島署では、公共機関を狙った犯行と見て捜査している。
市役所平良庁舎では同庁舎西側駐車場に止めてあった公用車3台のフロントガラスが割られた。
うち1台は、介護長寿課の軽ワゴン車。同課職員が17日午後1時50分ごろ、外勤で使おうとした時に見つけた。
犯行の時間帯は、同職員がワゴン車から降りた同日午前11時40分ごろから、同午後1時50分ごろの間と見られている。
また、県宮古事務所の公用車1台のフロントガラスが割られた。
宮古島署では同署入り口横に設置されていた掲示板の引き戸型ガラス1枚が割られているのを同署員が発見した。
近くにこぶし大ほどの石が2個転がっていたことから、石で割られた可能性が高い。同署では器物損壊事件として捜査している。同署西交番の玄関ガラス1枚も被害に遭った。
宮古島海上保安署では、平良港に係留中の同所属巡視艇「やえづき」の左舷側窓ガラス2枚が割られた。
同署によると、船内には投石による遺留物が見つかっていないことから、鈍器のような物で割られた可能性があるとしている。
宮古島税務署の正面玄関の自動ドアのガラス1枚が割られたほか、道路沿いに設置してあった平良地方合同庁舎と宮古公共職業安定所の掲示板のガラスがそれぞれ割られた。
一方、宮古神社では17日午後8時30分ごろ、神社社務所出入り口のガラス戸が割られた。中に居た権祢宜奥間寛次さんがガラスが割れる音を聞き、外に出たが人影は無かったという。通報を受け警察が調べている。
宮古島署には16、17の2日間にわたり、それぞれの施設から被害届けなどがあった。同署では、似たような手口の犯行から、同一犯の可能性も視野に捜査を進めている。