大賞土産に笑顔で帰島/宮総実環境班
コカ・コーラ環境教育賞/関係者が偉業達成祝う
今月7日に北海道で最終選考会が行われた第17回コカ・コーラ環境教育賞(主催・財団法人コカ・コーラ教育・環境財団)の「次世代支援部門」で最高賞の大賞に輝いた宮古総合実業高校環境班のメンバーが10日夜、笑顔で帰島した。
空港到着ロビーでは生徒の父母や学校関係者らが駆け付け、メンバーを出迎えるとともに偉業達成を祝福した。
「小さな宮古島の100年後の『命の水』と『食』を守るプロジェクト」と題し、奥平光さん(環境工学科3年)と池城ひかりさん(同2年)が発表役、根間利菜さん(同)、宮國裕貴君(同)が補助員を務め、サトウキビと日本ソバの輪作による環境保全と食糧自給率の向上を目指す取り組みを発表し、大賞に選ばれた。
メンバーらが到着ロビーに現れると、出迎えに集まった関係者から大きな拍手が送られた。環境班の指導に当たる前里和洋教諭は「県内で初めて大賞を取ることができた。生徒が頑張った成果であり、生徒を支えた先生たちの思いが通じたからだと思う」との思いを述べた。
班長の奥平さんは「受賞は驚きだった。ほかの団体のプレゼンのまとめ方がすごくて、自分たちが取れるとは思わなかった」としながらも「内容には自信があった。研究内容が評価されての大賞だと思う」と感想を語った。今後の抱負については「私は多良間出身で、宮古より多良間の方が地下水は危ないと言われているので、将来は水質改善に役立つことができればと思っている」と語った。
下地廣治校長は「おめでとう。よく頑張った。顧問の指導の下、頑張ってきたことが実を結んだのだと思う」と生徒たちの努力をたたえた。
同教育賞は、環境ボランティア活動の助成・支援を通じた環境教育、環境保全活動の促進を目的に1994年に創設。対象は小学生から大学生までで、小中学生の活動実績を顕彰する「活動発表部門」と、高校・大学生による新しい企画を評価する「次世代支援部門」の2部門があり、今回は全国193団体から応募があった。