ゴーヤー 2億6400万円過去最高/JA11年度野菜・果樹販売実績
カボチャ日照不足で不調/総額は前期比増6億9000万円
JAおきなわ宮古地区営農振興センター農産部が2011年度に取り扱った島外出荷野菜・果樹の販売額は、前期と比べ952万円(1・4%)増の6億9044万円となった。品目別にはゴーヤー(宮古方言名・ゴーラなど)が過去最高の2億6408万円(同比6757万円、34%増)を記録した。カボチャは日照不足が影響し、同比1881万円(13%)減の1億2694万円と不調だった。
ゴーヤーの出荷量は、554㌧と前期より、154㌧(38%)増えた。栽培面積が前期の9・6㌶から11・7㌶に増えたのが一番の要因。10㌃当たり収量が4・7㌧と、低温が影響した前期の4・2㌧と比べ0・5㌧増えたのも大きかった。
今年は1、2月の日照不足の影響が懸念されたが、3月中旬以降回復し、気温も高く生産量がぐんと伸びた。品質は栽培技術が向上し、秀品率は約8割と高い。平均キロ単価は、476円だった。
宮古産完熟カボチャは、品質の評価が高く、市場から生産拡大の要望が強いという。販売環境に恵まれた中で、今後に向けては天気に左右されない栽培管理技術の確立が求められている。
今期の出荷量は、404㌧。前期の373㌧に続き、2年連続の不作となった。その中でも、10㌃から1㌧近く取った人もおり、技術の全体的なレベルアップも課題に挙げている。
宮古産トウガンの出荷量は県全体の8割を占め、国内でも有数な産地。安定出荷と高い品質が評価され、価格は安定している。キロ単価は204円と、前期の196円を8円上回った。 出荷量は787㌧で、前期の839㌧より52㌧減った。販売額は1億6064万円(同比415万円、3%減)だった。
宮古島市産のゴーヤー、トウガン、カボチャの3品目については県が、ブランド化を視野に拠点産地品目に認定している。JAはブランド化に向けて、現地検討会などを通して技術水準の向上をバックアップ。市場の信頼に応えるため目揃え会を開き品質・規格の統一を図っている。