35日間の航海へ出港/宮総実高海洋科学科12人
友人ら「五色テープ」で見送り
宮古総合実業高校(下地盛雄校長)の海洋科学科の3年生12人が20日、実習船「海邦丸五世」(499㌧、金城勝船長)に乗り、35日間の遠洋航海実習へ出港した。実習生らは、家族や友人らの五色のテープに見送られた。
実習船は、南へ直進し、27日にパラオに入港。実習生たちは上陸し、観光名所などを見学し異文化を学ぶ。5月1日に北へ航海し4~18日までの期間、マグロはえ縄操業を展開する。21日に石垣港に寄港し、24日に平良港に入港する。
乗船式で、下地校長は「春風駘蕩の季節を迎えた。水産人としての資質と技術を身に付けることが最大の目的。入港の時には一段と凛々しく、精悍に成長していることに期待する」と述べた。
金城船長は「船上生活では、お互いに励ましと思いやりの気持ちを持ち、実りある実習をしてください」と激励した。
実習生を代表して仲間朝紀君は「実習中は、漁業の今と将来を考えたい。成長してくるので、楽しみに待っていてください」と決意を新たにした。
この後、後輩たちが「海邦丸スタンバイ」を披露し、実習生の先輩たちの航海安全と大漁を願った。
実習船は五色テープが乱舞する中、パラオに向け進路を取った。