力作、秀作を一堂に展示
全宮古書道展が開幕/あすまで、市中央公民館
第29回全宮古書道展(主催・書心会、宮古毎日新聞社)が6日、市中央公民館大ホールで開幕した。審査対象の出品作820点と招待作品や書心会役員の作品など27点の計847点が展示されている。会場には初日から、出品した子どもたちや親子連れ、書道関係者らが多数訪れ、一堂に並ぶ力作、秀作を一つ一つ熱心に鑑賞した。会期はあす8日まで。
作品発表の場を催すことで、心技の向上を図り書道教育の発展に寄与することを目的に毎年、開催。今年は児童・生徒の部に728点、高校・一般の部に92 点の応募があり、審査の結果、児童・生徒の部では城辺中3年の川上阿里紗さんが、高校・一般の部では砂川加枝さんがそれぞれ大賞に輝いた。
書道展には開幕初日から多数の市民が訪れ、賞に輝いた作品や子どもたちの元気いっぱいな作品など、気になる作品の前で足を止めてはゆっくりと鑑賞していた。
わが子の作品を写真に収めたり、作品と子どもの記念写真を撮る保護者の姿も多く見られたほか、招待作品について書道関係者から説明を聞く来場者もいた。
書心会の天久宏会長は「回を重ねるごとに全体のレベルが上がってきている。子どもたちは元気に伸び伸びと、高校生や一般には個性的な書が多い。作品の大型化が目立ち、意欲的に取り組んでいる様子がうかがえる」と評した。宮古島における書道環境については「各教室での指導もさることながら、行政も『高齢者大学』の中でお年寄りたちに書を楽しませている。幅広い年齢層の人が書に親しめる環境が整っている」、30回の節目を迎える来年については「さらに飛躍の年にしたい」と語った。
同書道展について宮城公子副会長は「書道が上手な人のための場ではなく、勉強の場であり、育てる展示会だと思っている」とした上で「レベルが同じくらいの人の作品を見るのが一番勉強になる。書道展に来ると意欲が沸くし、出品することが実力向上につながる」との考えを示した。
同書道展の会期は8日までで、開館時間は午前10時から午後6時(最終日は同5時)まで。表彰式は15日に市内のホテルで行われる。