全体の進ちょく率60%/太陽光パネル20%設置完了
沖縄電力メガソーラー工事
沖縄電力(石嶺伝一郎社長)が4月6日に城辺で着工した宮古島メガソーラー実証実験研究設備の工事が順調に進んでいる。同社広報によると、造成、太陽光パネル設置などを含む全体的な進ちょく率は60㌫で、予定通り10月中旬から実証実験に着手する。建設中の設備は太陽光発電としては国内最大級とされ、最大で約4000㌔㍗を発電・蓄電する。
工事現場は城辺の福里、七又、保良の3地区の地番に及ぶ総面積約9万8000平方㍍。このうち約4万平方メートルに太陽光パネル約2万枚を設置する。6月18日からパネルの据え付けが始まり、現在約20%が完了している。
既存の風力発電と合わせて離島独立系統の系統安定化を検証するのが目的で国の「低炭素化社会づくり行動計画」に基づき「離島独立型系統新エネルギー導入実証事業」で実施する。
年平均の日照時間を8時間とし、設備利用率を12%と想定した場合、約1200世帯の電力供給が可能としている。設備利用率は同社が県内離島に設置してある太陽光発電設備利用率の実績から割り出した。
工事請負業者は設計・管理が沖縄エネテック、太陽光発電工事が東芝、建物工事が國場組で造成工事は沖電工と大米建設で総事業費はおよそ75億円。