観光客33万人、17・7%減/宮古11年度
東日本大震災など影響
宮古島市はこのほど、2011年度入域観光客数をまとめた。それによると、同年度は33万2473人となり、前年度(40万4144人)より17・7%減少した。11年4月から9月の上半期は17万8745人で前年比17・5%減少した。昨年3月11日の東日本大震災の影響による落ち込みとみられている。
4月は前年同月比27・6%減、5月は39・8%減、6月は34・8%減となった。前年はこの3カ月間で約3万~3万5000人が観光に訪れたが、11年度は2万人前半にまで減少した。
7、8月は修学旅行などでいくぶん持ち直した。7月は前年同月比7・4%減少したが、8月は6・8%減まで回復した。
9月は3万9796人と前年同月比で5・1%増まで回復した。日本トランスオーシャン航空(JTA)が関西-宮古直行便を3週間の期間限定で就航させたことや、スカイマーク社が同月から新規参入したことが回復を後押しした。
10月から翌12年3月末までの下半期は全体で15万3728人と前年比18%減少した。10月は3万3809人で前年同月比1・1%減とほぼ横ばいだったが、12年1月は前年同月比44・1%減と大幅な落ち込みとなった。
1月の落ち込みについて宮古島観光協会は「年末年始の旅行客が、当時の円高で観光の目的地を国内から海外にシフトしたことが要因ではないか」と分析している。
2月は2万5430人で前年同月比22・2%減少したが、3月は4・5%増の3万1868人だった。
同協会は12年度の入域観光客数は増加すると見込み、その理由として▽今年も9月の関西-宮古の期間限定便就航が決まり、修学旅行などの団体も増加している▽宮古島が一部舞台になるNHK朝の連続テレビ小説「純と愛」効果も期待できる-などを挙げている。