角突き合わせ激突/迫力ピンダアース
多良間ヤギをアピール
【多良間】多良間方言で「ピンダ」と呼ばれるヤギが角をぶつけ合って闘う第4回「多良間島ピンダアース大会」(主催・多良間村観光協会)がゴールデンウイーク終盤の4日、中央スーパー西隣りの駐車場で開催された。重量級(体重70㌔以上)に8頭、中量級(同40~70㌔未満)に8頭の計16頭が出場。住民や観光客ら約200人が会場を埋め、ピンダの激闘を堪能した。
開会式で大会長の下地昌明村長は「ピンダアース大会を通して、多良間の素晴らしいヤギを発信していきたい」とあいさつした。
出場したヤギのほとんどは外来種で、大型がそろった。
決闘はトーナメントで行われ、重量級の決勝には、豊見山正さんの「シーサー号」(体重97㌔)と知念正勝さんの「あだん号」(同76㌔)が勝ち進んだ。
前脚を高々と上げ、角を「ゴン、ゴン」とぶつけ合う格闘は迫力満点。シーサー号があだん号を破り、3連覇を達成した。
中量級の優勝は下地雅晴さんの「パンダ号」(体重58㌔)、準優勝が知念正勝さんの「チャグー号」(同50㌔)。優勝したヤギの所有者には賞状と賞金1万円が贈られた。
福引きで、子ヤギ(1等)をゲットした外間ネリッサさんは、同ヤギをだっこしご機嫌だった。
東京から家族3人で訪れた今野正男さん(78)は先月28日から宮古島、伊良部島、水納島などを巡り、この日はレンタカーで多良間島を一周し観光した。「ピンダアースを見るのは初めて。角と角がぶつかり合う音が豪快。でもヤギの顔は優しくてこんな大会を見る機会に出会えてうれしかった」と話した。
ピンダアース大会は、島の特産品として有名な「たらまピンダ」のPRと、観光発展に役立てる目的で開催している。