干ばつ、引き続き警戒/宮古島市など関係機関
対策会議開き今後の方針確認
宮古島市など関係機関は4日午後、市役所上野庁舎で干ばつ対策会議を開いた。先月の干ばつは同月下旬のまとまった降雨で解消傾向にあるが、本格的な夏場を迎えていることから引き続き警戒していく方針を確認。迅速かつ効率的なかん水を行うため、事務局裁量でかん水を実施することも決めた。「降水量5㍉以下の日が20日間続いた場合」がかん水実施の目安になる。
同会議は先月20日に第1回会議を開き、21日からかん水を実施した。トラック1台当たりのかん水費用は3000円で、うち2000円を市が補助、残り1000円は農家負担でかん水を行った。
その後のまとまった降雨でかん水作業は中断。干ばつも解消傾向にあり、現時点でかん水補助は行われていない。ただ、同会議では引き続き干ばつに備えることを確認。事務局を務める市農政課が降雨量や現地調査などを行い、「必要」と判断した時点でかん水作業を再開する。
かん水が再開した場合、農家は再度各地区の原料員やトラック組合に申し込む。1農家当たり630㌃(トラック9台)とし、作業は原則午前6時から午後7時までに行う。夏植え種苗用や春植え、株出しサトウキビほ場を優先してかん水する。