来年度解散を検討/土地開発公社理事会
事業報告など承認
2012年度市土地開発公社(理事長・長濱政治副市長)の第1回理事会が8日、市平良庁舎で行われ、11年度事業報告、決算報告や12年度の事業計画案、予算案などを全会一致で承認した。また、公社の今後についても話し合い、来年度は解散の方向も視野に入れて検討している。
同公社は旧平良市時代に財政にゆとりがなかった市に代わり、市総合体育館南の用地(面積6498平方㍍)を1991年に駐車場用地として2億8455万4000円で先行取得した。
同用地に給食センターや武道館などを建設する案が浮上したが、いずれも実現しなかった。2010年7月に市立東保育所が同用地に完成し開所を迎えた。残りの3948平方㍍は現在、市総合体育館や市陸上競技場の利用者が駐車場として使用している。この土地は今年度、市が公社から取得する。
宮古島市は同用地を2009年から12年まで4年かけて、公社に利息を含む土地代金を分割で支払い、今年度が最終年度になる。今年度の市から公社への支払金額は8117万7000円。これが公社の今年度の事業収益となる。
公社が土地取得のため受けていた融資もこの事業収益で精算でき、先行取得した土地もなくなることから、来年度の解散を視野に検討を進めている。