黒糖の日で消費拡大イベント/県含みつ糖対策協
ビタミン、ミネラル豊富
【那覇支社】県産黒糖の消費拡大を図るため10日、那覇市久茂地のパレットくもじ前広場では「黒糖の日」にちなんだセレモニーと消費拡大イベントが生産地の首長や含みつ糖関係者らによって行われた。多良間村の下地昌明村長も設営された展示ブースで、おいしい黒糖の魅力を消費者にPRした。
同イベントは県含みつ糖対策協議会(会長・知念武県農林水産部長)が主催し毎年開いているもので、県内で黒糖生産を行っている8離島(伊平屋、伊江、粟国、多良間、小浜、波照間、西表、与那国)の商品を国際通りに面した展示ブースで無料試供し紹介している。
セレモニーであいさつした知念会長は「先人が培ってきた黒糖生産は、昔から離島の経済を支えており、近年はビタミンやミネラルを豊富に含む食材として注目されている。沖縄ブランドとして全国に広めていこう」と消費拡大を呼びかけた。
生産地を代表して下地村長があいさつし、「黒糖は離島の農業はもとより、地域経済全体に波及する島の重要な基幹産業。消費者の期待に応えられるよう高品質と安定供給に今後とも取り組みたい」と述べた。
悪天候と害虫発生などによって本土復帰後、最悪の生産水準となった今期産の黒糖だが、会場では県産黒糖の魅力を広く紹介するため、黒糖スイーツ製造の実演会や試食会、ラジオによる生放送の中継なども行われた。