宇部商(山口)28年ぶりV/高校総体男子バレー
フルセットの決勝、観客魅了
全国高校総合体育大会「美ら島沖縄総体2010」の男子バレーボール競技最終日の3日、市総合体育館で決勝まで行った。ノーシードから勝ち上がった宇部商(山口)が、福大附大濠(福岡)とのフルセットの激戦を制し、28年ぶり2度目の優勝に輝いた。会場には多くの市民や選手らが訪れ、高校最高峰の戦いに酔いしれた。
決勝は勢いに乗る宇部商がリードし、福大附大濠が追いすがる展開となった。宇部商はエース藤中謙也を中心にコンビバレーを披露。最終セットは藤中が大車輪の活躍を見せ、優勝を引き寄せた。
宇部商は2年生主体だが、190㌢台が3人おり、高さと速さを兼ね備えたチーム。持ち前のコンビバレーで強豪ひしめく激戦ブロックを勝ち上がった。
福大附大濠は、全日本ユース代表の山田脩造と、有田賢史の2枚看板の爆発力を武器に、初の頂点を目指したが、一歩及ばなかった。
特設コート(センターコート)で行われた準決勝、決勝の計3試合。多くのバレーボールファンが足を運び、迫力のプレーを楽しんだ。
初の沖縄開催となった高校総体。全国から56チームが出場した男子バレーボール競技は、5日間の熱戦に幕を閉じた。
結果は次の通り。
【準決勝】福大附大濠(福岡)2(25-17、25-22)0市立尼崎(兵庫)▽宇部商(山口)2(26-24、25-15)0東洋(東京)
【決勝】宇部商3(25-16、25-27、25-21、21-25、15-10)2福大附大濠