社会・全般
2012年5月22日(火)9:00
宮古島で部分日食/25年ぶりに観測
国内広い範囲で金環日食
太陽の手前に月が重なり、太陽が金色のリング状に光って見える金環日食が21日午前7時30分前後、九州南部から東北南部の太平洋側で観測された。宮古島では太陽の一部が欠けて細い三日月状になる部分日食を観測した。午前6時すぎに始まった部分日食は午前7時10分すぎに食の最大になり、午前8時25分すぎに終わった。明け方は東の空付近の水平線に雲が広がっていたが次第に晴れ、食の最大を迎えた午前7時10分すぎには雲も消え始め、少しずつ食の部分を減らす太陽が観察できた。
千葉県から観光で宮古島を訪れていた山﨑澄江さんは「太陽と月、地球が一直線に並ぶ宇宙の壮大なドラマが楽しめた」と日食グラスを手に観察していた。
国立天文台によると、国内で金環日食が観測されたのは1987年9月23日の沖縄以来、約25年ぶり。日本の広い範囲では平安時代の1050年以来となる。金環日食は最長で約5分間続いた。次回は18年後の2030年6月に北海道で観察できる。