高校生島サミット きょう開幕
環境テーマに提言発表へ
高校生太平洋・島サミット(主催・沖縄県)がきょう23日、宮古島で開幕。太平洋島しょ国など14カ国と1地域から30人、国内からは宮古島の3人を含む32人の計62人が宮古島に集い、環境をテーマとしたグループディスカッションと提言発表、市民交流会などを行う。会期は26日までで、初日は平良港ターミナルビルで開会式が開かれる。開幕前日の22日、地元高校生事務局のメンバーは最後の確認作業に追われた。
同サミットは、25、26日に名護市をメーン開場として開催される第6回太平洋・島サミットの関連行事として行われる。参加国は、太平洋島しょ国のクック諸島、キリバス、マーシャル諸島、ミクロネシア、ナウル、パラオ、パプアニューギニア、サモア、ソロモン諸島、トンガ、ツバル、バヌアツの12カ国とニウエの1地域にオーストラリア、ニュージーランド、日本を加えた16の国と地域。当初はフィジーも参加予定だったが今回は不参加となった。
高校生は、海外各国から各2人、国内からは宮古島を含む県内から16人、県外は愛知、岡山、山梨、岩手から各2人、島根、鹿児島、茨城、石川、栃木、滋賀、神奈川、香川から各1人が参加する。
初日は午前11時から平良港ターミナルビルでのサミット開会式、袖山浄水場の見学、県主催の夕食会などを行う。24日は、水環境に関する講義と宮古総合実業高校が取り組むプロジェクトのプレゼンを聞いた後、環境をテーマとしたグループディスカッションを実施。
25日は、24日のディスカッションでまとめた提言の発表、地元高校への体験入学、受け入れ家庭でのホームステイなど。26日は午後0時30分から市中央公民館で、高校生事務局主催の市民交流会。野外ステージで参加高校生や事務局高校生がパフォーマンスを披露するほか、ホームステイ受け入れ家族や市民らと交流。最後は午後4時からの閉会式で全日程を終了する。
開会式を翌日に控えた22日夕、高校生事務局では、開会式や市民交流会でステージに立ち、英語で発表をするメンバーらが講師を務めるトライアスロン国際部員から指導を受けながら発音などを練習した。開会式で宮古島の紹介を英語で行う高校生事務局リーダーの根間優美さん(宮高3年)は「初日の最初の舞台で発表することになるので思い切り力を出したい。高校生事務局主催の市民交流会は帰る直前のイベントなので、宮古に来て良かった、また来たいと思えるようなものにしたい」と抱負を語った。
同サミット準備室の西里正博室長は「地元の高校生が頑張っているのでスムーズに進行するよう願っている。主役は高校生。携わることで国際的な視野を身に付けてほしい」と語った。