空港に消毒マット設置/家畜保健衛生所 口蹄疫侵入を水際防止
宮古家畜保健衛生所(慶留間智厚所長)は7日、口蹄(こうてい)疫の水際侵入防止のため、消毒液をしみ込ませた消毒マットを宮古空港の到着客出口に設置した。張り紙も張り、来島者に協力を呼び掛けている。きょう8日は、平良港にも設置する。
ウイルスを運ぶ身近なパターンは、人や車両などが考えられるという。マットは最も汚れる靴底や車輪を消毒するため、防疫上有効とされている。 家畜保健衛生所は4月27日、畜舎の一斉消毒を実施した。今回、侵入防止にさらに万全を期すため、人や車両が出入りする空港と港に消毒マットを設置した。
宮崎県で4月20日に発生した口蹄疫は広がりを見せ、7日までに35例の発生が確認された。牛や豚などの殺処分頭数は、4万4892頭に上るという。
地域内の防疫対策として①畜舎への部外者制限②異常畜の早期通報③飼養衛生管理の徹底(消毒の実施)④畜舎入り口に踏込消毒槽を設け出入り時には必ず消毒⑤残飯の加熱処理-などを示している。
口蹄疫は牛やヤギ、豚など蹄が二つある偶蹄類に感染する家畜の法定伝染病。空気でもウイルスが広がるとされ、伝染力が強い。人にはうつらない。
宮崎県では2000年3月にも発生し、15日後の3例目が最後となった。今回は35例と、終息は予断できない状況にある。
発生地から10㌔以内では、家畜の移動を禁止。10-20㌔以内区域では、域外搬出を禁止している。