物流改革で産業振興を/県議選
座喜味氏が総決起大会
県議選(6月1日告示、10日投開票)宮古島市区(定数2)に出馬表明した現職の座喜味一幸氏(62)=自民公認、公明推薦=の総決起大会(主催・同氏後援会)が28日夜、JAおきなわ宮古地区本部大ホールで開かれた。座喜味氏は基本政策に掲げた離島振興策の一つ「交通、物流コストを大幅に安くしさまざまな産業振興を図る」を示し、「一括交付金を活用して物流改革をする。農業で採算が合わない、手取り額が割に合わないというのが解決できる」と
述べ、2期目の当選へ支持を訴えた。
座喜味氏はTPP反対、福祉の充実、人材育成など10の基本政策を示したが、その中でも特に交通と物流コストの低減を強調。「根本的な流通問題の解消に取り組んでいきたい」と決意を示した。
県が計画している離島、へき地出身高校生の寄宿舎も含めた複合施設「離島児童・生徒支援センター(仮称)」を紹介し、「離島の子どもたちの不平等さを解消するため早期実現へ取り組んでいく」と述べた。
振興法や一括交付金を「沖縄本島へ行く冠婚葬祭や子どもたちの教育を含め、金がかかる離島問題を解決できる可能性がある」と紹介。その上で「子どもたちが沖縄本島を自由に行き来できるようになれば、若者は間違いなく宮古に定着する。そうすれば新たな産業が増え、経済が潤う」と述べ、根本の流通問題の改革とトータル的な流通改革が「私の仕事」だと訴えた。
「一括交付金を宮古のために知恵勝負で使うのが今度の県議選の焦点。離島の振興なくして沖縄の振興はないと知事も言っている。知事、市長、議会の中に私も加わり、輝く宮古島を先頭を切って作っていきたい」と支持を訴えた。
後援会長で市議の下地明氏は「座喜味氏は1期4年で素晴らしい功績を残した。農業問題の抜本的解決策などの基本政策を実現させてほしい」とあいさつ。下地敏彦市長は「市と県を結ぶ絆として、宮古島市のために一生懸命頑張ってきた。掲げた具体的な政策を後4年間で実現させてほしい」と述べ、宮古振興のために再び県議会に送ってほしいと呼び掛けた。
島尻安伊子参院議員、新垣哲司自民党県連会長、糸洲朝則公明党県本部代表、西銘恒三郎自民党第4選挙区支部長がそれぞれ壇上に立ち、座喜味氏の1期4年間の実績を強調しながら2期目に向けての支持を訴えた。
宮国京子女性部長が決意の言葉を述べた後、湧川弘範青年部長が音頭を取り全員で「ガンバロウ三唱」を行い総決起大会を締めくくった。