総売上は7億3700万円/前期比5500万円増
「SKY」「特産品販売」追い風/空港ターミナル社11年度決算
第三セクター・宮古空港ターミナル社(神里恵亮社長)の第期定時株主総会が7日、市内のホテルで開かれた。同期の決算はスカイマークの就航や特産品販売所「みーや」のオープンにより売上高が7億3748万円と前期比5503万円(8・0%)増えた一方、本業の利益を表す経常利益は、修繕費やアルバイトなど人件費の増加を主要因に同比1159万円(50・5%)減の1135万円を計上する増収減益となった。
総会後の取締役会で役員全員の任期満了に伴う改選が行われ、代表取締役社長に下地義治氏(63)を選任、専務の下地洋一氏(62)は、再任された。
事業報告によると、単年度黒字は、売上の増加が大きく1853万円の黒字を計上。累積黒字は1億8173万円に増えた。
直売店の売上は、「みーや」のオープンや、スカイマークの就航に伴う客数増加に伴い、過去最高の3億3350万円(前期比15・7%増)を記録した。
テナント家賃収入は、スカイマークの入居により、同比2・5%増の2億9719万円となった。
業務報告では「みーや」のオープンが、宮古の特産品のPRや販売促進につながったことを強調。今後に向けては「地元の素材を生かした菓子類、加工品や宮古島の伝統工芸品などを積極的に販売し、地域の特産品・工芸品開発を応援する店舗作りを目指す」と、目標を示した。
今回初めて提示された基本理念には①安全、安心、快適な愛される空港づくり②地域振興に寄与する会社③社員が明るく前向きに取り組める会社-の3項目を示した。
神里氏は「リーマンショックに伴う不況の最中に就任し、経営面の心配があったが、関係機関の協力と職員の努力によって乗り越えることができた。新役員には、会社と地域発展のため頑張ってほしい」と退任のあいさつをした。
下地氏は「ターミナルビルは、緑豊かな素晴らしい空間。ターミナルをアピールしながら、各機関、テナントと連携を密に、地域振興の拠点として発展させたい」と社長就任のあいさつをした。
新取締役は次の通り。(敬称略)
下地義治(共和産業社長・再任)▽下地洋一(宮古空港ターミナル専務・同)▽照屋健(沖縄公庫融資第一部長・新任)▽大城善信(日本トランスオーシャン航空宮古支社宮古営業所長・同)▽池田晴彦(全日本空輸沖縄支店副支店長兼宮古支店長・同)▽長濱政治(宮古島市副市長・再任)▽安田幾夫(琉球銀行常務・新任)▽安村勇(宮古製糖社長・新任)