ガザミ23万6000尾放流/栽培漁業推進協09年度
キリンサイの種苗確保へ
2010年度宮古地区栽培漁業推進協議会(会長・下地敏彦市長)が28日、市役所平良庁舎で開かれた。09年度の事業では23万6000尾のタイワンガザミを放流したことなどを報告。今年度はハマフエフキやスジアラ(アカジン)の育成放流やウルの原料となるキリンサイの種苗確保試験に取り組む計画が示された。
09年度はタイワンガザミのほかに①シラヒゲウニ8万個②ヒメジャコ700個③タカセガイ10万個-も放流された。放流先はタイワンガザミが主に川満漁港地先、シラヒゲウニが大浦湾、長山、池間地先。タカセガイは伊良部地区の海に放した。
10年度は、中断していたハマフエフキが復活した。県からすでに2万尾の稚魚を取り寄せ、中間育成。放流は9月ごろを予定している。
アカジンは、5000尾を中間育成中。タイワンガザミの放流は、25万尾を予定している。小学生を対象に、体験放流を行う。
ヒメジャコの種苗生産は2万個を目標にしている。2013年度には、10万個を目指す。
10年度予算は、前年度と比べ32万4000円増の647万7000円が計上された。
栽培漁業推進協議会は、栽培漁業の円滑な推進や漁業生産の安定・増産を目的に漁協や市村、県などで構成している。