子宮頸がん、乳がんとも低下/2011年度女性特有がん受診率
市、積極受診呼び掛け/無料クーポン券の利用も
宮古島市福祉保健部健康増進課によると近年の婦人検診で子宮頸がんと乳がん(マンモグラフィ)の受診率が両方とも低下傾向にあることから、同課では積極的な受診を呼び掛けている。09年度からスタートした女性特有がん検診推進事業による無料クーポン券の利用率は子宮頸がん、乳がんとも11年度は前年度に比べ若干増加したが、まだまだ低いことから同課では積極的な健診受診とクーポン券の利用を呼び掛けている。
宮古地区の女性特有がんの受診率は、子宮頸がんが3年連続で低下、2008、09年度と増加していた乳がんも10年度、11年度と2年連続で低下している。
同課では「女性特有がんは早期発見しやすく、早めに治療につなげることで治る。しかし、早期のがんは症状が出ないので検診を受けることが大切」と述べ、積極的な受診を呼び掛けた。
同事業による無料クーポン券は、女性特有のがんに対する正しい意識の普及・啓発を目的に導入。国の方針に基づく事業で費用の全額を国と市で負担し、利用者の負担はない。
クーポン券が発行されるのは市に住民登録している女性で、子宮頸がん検診は同年4月1日現在で20、25、30、35、40歳、乳がん検診は40、45、50、55、60歳の人が対象。
対象者は、子宮頸がんの検診料600円と乳がんの検診料1000円が無料となる。
11年度のクーポン券利用率は、子宮頸がんが18・0%で前年度比で1・9ポイント増、乳がんが17・1%で同比0・9ポイント増となっている。
子宮頸がんの利用率は県平均(2010年度)の17・7%よりは若干上回ったが、乳がんは県平均の19・5%を2・4ポイント下回っている。
クーポン券の利用について同課では「利用率は若干伸びてはいるがまだまだ低い状況。クーポンの利用率が上がれば受診率も上昇するので、無料クーポン対象者は費用もかからないので積極的に受診してほしい」と述べた。
無料クーポン券はすでに対象者に発送されている。対象者は7月1日から来年1月31日まで間に集団健診、個別健診のどちらででも受診できる。