下地島農業用地 土地購入費を計上/市議会6月定例会が開会
補正総額5億2400万円/市長が提案理由を説明
宮古島市議会(平良隆議長)6月定例会が15、開会した。初日は下地敏彦市長が、総額5億2489万円の一般会計補正予算など今議会に提出した議案について提案理由を説明した。一般会計補正予算には下地島農業用的利用ゾーンの土地購入費を計上。市では一括交付金を充当させる方針だが、長濱政治副市長は一括交付金が活用できない場合は市の一般財源で購入する考えを示した。
一般会計補正予算に公有財産購入費として計上されているのは、下地島農業用利用ゾーンのうち県有地の68㌶の購入費1億8555万1000円。
市長による提案理由説明後の質疑で真栄城徳彦氏が、一括交付金を活用する方針が示されている下地島農業用利用ゾーンの土地購入について、「一括交付金が充当されない場合、市の事業として一般財源から繰り出す考えはあるのか」と質問。それに対し長濱副市長は「一括交付金に認められなくても一般財源で購入する気持ちでいる」と、一括交付金の有無にかかわらず購入する方針を示した。
市道下里通り線道路改築事業での土地売買契約が、登記名義が複数の共有者となっているため所有権の移転手続きが行えない状態となっている問題で、市が複数の登記名義人を被告とした所有権移転登記手続請求訴訟を提起する議案が提出されていることについて、新里聡氏と新城元吉氏が状況の説明を求めた。
友利悦裕建設部長は「所在不明の登記名義人を被告として訴えることで、訴状の送達を裁判所に行ってもらい、所有権移転の手続きを行ってもらうための提起」と説明した。
一般会計補正予算歳出の消防費で賃金757万3000円が計上されていることについて砂川享一消防長は、8月から城辺消防団詰所に非常勤職員3人を雇用し、救急事案に対応させる計画を語った。上里樹氏の質問に対する答弁。
市議会6月定例会は16、17日は休会で18、19日には常任3委員会を開き、議会から付託を受けた議案の審査を行う。