委員20人に委嘱状交付/市就学指導委員会
会長に緒方教授(琉大教育学部)/活動計画など確認
2012年度市就学指導委員会の第1回会合が15日、市役所城辺庁舎で行われ、川満弘志教育長が20人の委員に委嘱状を交付した。委員の任期は14年3月31日まで。会長には琉球大学教育学部の緒方茂樹教授が就任し、委員たちは昨年度の活動報告や今年度の取り組みについて確認した。
同委員会は、教育長の諮問に応じて市立幼稚園、小学校および中学校において特別支援教育を要する幼児、児童、生徒の就学指導を行うための判定、教育措置について調査審議する。
具体的には、就学指導の判定▽教育相談の実施▽特別支援教育の推進▽関係機関との提携-などとなっている。
委員に対して川満教育長は「障害のある子どもたちの可能性を最大限に伸ばし、社会参加をしていくために特別な配慮が必要。子どもたちの状況を適切に把握して今回示されている成果と課題を踏まえて今後もしっかり取り組んでほしい」と呼び掛けた。
昨年度の課題としては、学校と保護者との連携が不十分で就学指導資料の提出が大幅に遅れることがあった▽知能検査員が少なく、検査員に負担がかかっている-などが示された。
また、成果としては、幼稚園(私立含む)、小学校、中学校の巡回相談により、気になる園児、児童生徒等の実態把握ができたことなどが説明された。
今年度の計画としては、知能検定および専門医の診断を8月1日~9月28日までの間に実施。
第2回の会合(10月13日予定)で、教育相談(面談)の事前会議などを行い、第3回(10月26日予定)で審議・判定と今年度の取りまとめを行うとしている。
そのほか、判定結果の市教育委員会への通知は10月31日を予定している。