元市有地買い戻しへ/東平安名崎根元
売却企業と「予約契約」/市議会6月定例会一般質問
長濱政治副市長は21日、2007年に宮古島市が「吉野」に売却した城辺保良の東平安名崎根元付近の土地について、今月4日付で売買予約契約を締結し、同7日に仮登記が完了していることを明らかにした。長濱副市長は「これにより、買い戻しの際の最優先権利を確保した。今後、平成25年6月27日までとなっている吉野側のホテル棟の開発が具体化されなかった場合は、市が買い取ることで対処していきたい」と述べた。開会中の市議会6月定例会一般質問で下地博盛氏への質問に答えた。
城辺保良の元市有地は07年、市が株式会社吉野に約2億円で売却した土地で売買面積は約19㌶。吉野はホテルやコンドミニアムなどのリゾート施設の建設を計画していた。しかし、計画されたリゾート開発は、現在まで手付かずの状態で、土地の転売や景観保全、海浜の保護などについて地元住民らから懸念の声が上がっていた。
買い戻し協議を進める理由について長濱副市長は「契約書に規定された義務に違反したりした場合は、同契約書の内容を履行することができないため、契約書第14条の規定により買い戻したいという考え方からこのような形を取った」と述べ、契約書通りであることを強調した。