宮古島漁協324万円の赤字/両漁協で総会
製氷機故障が要因/池間は氷販売急増で黒字
宮古島漁協(小禄貴英組合長)と池間漁協(浜川洋美組合長)の総会が29日、それぞれの会場で開かれた。2011年度貸借対照表・損益計算で、宮古島漁協は324万9000円の赤字を計上し、累積赤字は2億7178万9000円に膨らんだ。一方、池間漁協は335万8000円の黒字決算となり、累積赤字は5197万1000円に縮小した。
宮古島漁協では、11年度貸借対照表など10議案を上程、承認した。赤字の主な要因は、製氷冷凍事業。昨年から度重なる製氷機の故障による供給停止やモズク在庫品保管などによる経費が増加。モズク生産者による浜売りが増え、計画通りの冷凍保管料徴収ができずに704万円の大幅な赤字を出した。
11年度販売事業の鮮魚類受託販売で受入手数料が662万円、ソデイカやモズクなど買取販売高が420万円、鮮魚直売店販売高が1111万円あった。
一方、池間漁協は11年度貸借対照表など11議案を上程。正組合員・准組合員の審査をめぐって一時紛糾したが、全議案を承認した。
宮古島漁協の製氷機停止に伴い、氷販売が急増。製氷冷凍事業収益で755万2000円を計上した。
任期満了に伴う役人の選任が行われ、理事5人、監事2人が承認された。任期は3年。後日開かれる理事会で新組合長は互選される。
新役員は次の通り。(敬称略)
【理事】上里奨、川上重幸、勝連浩佳、長嶺巌、前泊清繁
【監事】伊良波満也、仲間正弘