薬物乱用防止を訴え/生徒たちが街頭キャンペーン
県薬物乱用防止協会宮古支部(宮里敬一支部長)主催の「ダメ。ゼッタイ。」普及運動ヤング街頭キャンペーンが30日、市内のスーパー前で行われ、宮古総合実業高校の生徒8人と平良中学校の生徒4人が薬物乱用防止指導員とともに啓発パンフレットの配布と国連支援のための募金活動を行った。
街頭啓発活動に先立ち行われた団結式で、宮里支部長は「薬物乱用問題は全世界的な広がりを見せ、人間の生命はもとより、社会や国の安全を脅かすなど、人類が抱える最も深刻な社会問題の一つ。ダメ、ゼッタイを合言葉に本日のキャンペーンを頑張ろう」と呼び掛けた。
ヤングボランティアを代表してあいさつした嘉手苅将志君(宮総実高2年)は「最近、沖縄でも脱法ドラッグなどが使用されていることがニュースとなり、薬物乱用が身近にあることに驚いている。正しい知識を身に付け、誘われても断る勇気を持つことの重要さを訴え呼び掛けていく」と決意を込めた。
生徒と指導員、ライオンズクラブなどのボランティアのメンバーは、店舗を訪れた買い物客に啓発パンフレットを配布するとともに、募金への協力を呼び掛けて薬物乱用防止を訴えた。
また、長年、薬物乱用防止活動に功績があった個人、団体への表彰が行われ、友利貞一さん(75)と奥濱実さん(65)に宮里支部長から感謝状が贈呈された。教育相談員を務めた友利さんは「子供たちの健やかな成長を考えると、薬物問題はとても深刻な問題。社会環境の浄化と併せて取り組みを強化すべきだ」と述べた。