家族連れでにぎわい/第3回宮古水まつり2012
水とふれあい感謝
第3回宮古水まつり2012(主催・宮古土地改良区、主管・同まつり実行委員会)が1日、城辺福東の地下ダム周辺で開かれた。多くの家族連れらが訪れ、子どもたちは特設プールで水遊びを楽しんだほか、地下ダムからくみ上げた水を運ぶ「水つなぎリレー」では参加者は昔の人が経験してきた水運びの大変さを体験。水への感謝に思いを新たにした。
同まつりは、「水はすべての命の源、水への感謝の心を」をテーマに、水に苦労した歴史、水の大切さ、水へ感謝する心を次世代に継承することなどを目的に開催している。
開会式では、実行委員会会長の仲間克土地改良区理事長が「多くの催しがあるので最後まで楽しんで、まつりを盛り上げてほしい」とあいさつ。来賓として参加した台北駐日経済文化代表処那覇分処の粘信士処長は「台湾と宮古島市の親善交流は年を重ねるごとにその国境を越え、ますます盛んになっていくものと確信している」と語った。
5月に宮古島で開催された高校生太平洋・島サミットに宮古代表として参加した宮古高校の比嘉菜摘さん(3年)と粟国裕貴君(2年)は、サミットで作成した水問題についての提言書を発表した。
オープニングセレモニーでは、福東自治会の饒平名節子さんによる「水まきの儀式」が行われた後、宮古龍獅団による龍の舞、琉球華僑總會龍獅団による獅子舞、ちびっこらんどによるエイサー、ミャークヅツクイチャー保存会による佐良浜のクイチャーなどが披露され、会場を盛り上げた。
アトラクションとしては、地下ダムからバケツでくみ上げた水を4人1組がリレー形式で運ぶ水つなぎリレーが行われ、水をこぼさず運ぶ速さを競った。せせらぎ公園には二つの特設プールとウオータースライダーを設置。子どもたちは真夏の日差しが降り注ぐ中、しぶきを上げながら水遊びを楽しんだ。そのほか「ソーメン流し」や、水まつり絵画コンテストの作品展示、農業用水生活用水歴史パネル展、日本ソバ加工品紹介なども行われた。
夕方からは地下ダム資料館前のステージでイベントが開かれ、多数のグループ、個人が出演し、歌や踊りを披露。最後は「ナイアガラの滝」と題した花火ショーでまつりを締めくくった。
同まつりに来るのは昨年に続き2回目という福岡未菜さん(下地小3年)は「大きなプールで泳げるのが楽しかったし、そうめん流しも楽しかった。また来年も来たい」と笑顔を見せた。