大綱引き西に軍配、今年は大漁
宮古島夏まつり 市民ら熱気
宮古島夏まつり2010(主催・同実行委員会)は24日、最終日を迎えた。夕方から歩行者天国となった西里・市場・下里の3通り商店街には家族連れなど多くの市民が繰り出し、にぎわいを見せた。パレードや宮古角力大会が行われたほか、第37代ミス宮古が発表された。フィナーレを飾る東西大綱引きは下里通りで行われ、西軍が勝ち、今年の「大漁」が約束された。
雄綱と雌綱が一つに結ばれると、各先頭には両軍を代表する男衆が、後方には子どもたちや飛び入り参加の観光客らも引き手に加わった。勝負開始を告げるピストルの音が響くと、両軍は全身の力を込め、歯を食いしばりながら一斉に大綱を引き合った。
第1戦は粘り強く綱を引き込んでいった東軍が先勝。続く第2戦は、後のない西軍が意地を見せ1勝1敗に。勝負を決める第3戦は、2戦目の勢いそのままに西軍が東軍を制し、今年の「大漁」が約束された。
勝敗が決するたびに、勝利を祝うみこしが高々と投げ上げられ、観客からは大きな歓声が上がった。
勝った西軍の綱頭で狩俣青年会の新里光由さん(35)は「2連覇でき最高に気持ちが良い。第1戦に負けたのは相手を疲れさせる作戦だった。勝因はみんなの協力だと思う」と語った。