パインの収穫始まる
甘さ、大きめ特徴
カタログ販売開始 郵便局が産業化支援
宮古島産パイナップルの収穫が始まった。宮古島産は甘さが引き立つのが特徴。宮古の郵便局は他産地と差別可能な宮古島産パインの産業化を支援するため、今年からカタログ販売を開始した。
今年販売するパインは、「ゆうパック」の規格に合う大きめのパインを生産する「サンサン宮古島農園」(吉本光吉代表)の物に限った。今期は㌃から、4500個の出荷を見込む。郵便局では今後、需要が増え次第、取引農家を増やしていく。
3日に宮古郵便局で開催された出荷式で、吉本さんのパインの試食が行われた。口にした人たちは「酸味がなく、パインではないみたい」「甘くて歯触りが良く、おいしい」などと太鼓判を押した。
吉本さんは「PH6程度の弱酸性の土地が甘味に影響しているのでは」と推測。「あっさりした甘味は宮古でしか出せない味」と自負した。
与那覇寛信宮古郵便局長は「マンゴーに次ぐ夏場の第二商品として、新しい宮古の味を全国へ発信できれば」と今後を展望した。
パインのカタログは、宮古をはじめ県内の全郵便局に設置している。沖縄本島では、宮古出身者の多い浦添市内の郵便局での注文が目立つという。
市農政課によると現在の栽培面積は3・5㌶で、09年の2・5㌶と比べ1㌶増えた。甘さが評判になり市場性が高まったことや、手軽な露地栽培が面積増の主な要因とみている。パインはアルカリ土壌には向かないため栽培の際は、事前のPH分析が必要になる。
今年の出荷は今月中旬ピークに入り、8月末ごろまで続く。