「飲んつかー乗らんどー」 市内で普及シール配布
飲酒運転根絶をアピール/宮古島署・交通安全協会
夏の交通安全運動の一環で、宮古島署(宮城英眞署長)と宮古島地区交通安全協会(宮里敏男会長)は17日午後、「飲んつかー乗らん」作戦を行った。交通ボランティアの協力を得て市内の事業所と居酒屋などの店舗に計2000枚のシールを配布し、飲酒運転の根絶を訴えた。夏祭りなどで飲酒の機会が増えるこの時期、飲食店などに「飲んつかー乗らん」のシールを張り付けることで飲酒運転根絶に関する市民の意識向上を図る。
この活動は、広く市民に飲酒運転や「路上寝」をしない機運を醸成させていくことが狙い。この日は宮古島署、交通安全協会ほか交通ボランティアのメンバー約50人が参加した。
シールの配布活動を前に出発セレモニーが宮古島署であった。宮城署長が宮古地区の飲酒運転検挙状況を報告し、今年は56件で前年に比べて減少しているとしたが二日酔い状態で検挙される件数は増加していると指摘した。その上で、「宮古の飲酒運転を根絶するんだという気概を持って取り組んでほしい」と強調した。
交通安全協会の宮里会長は「飲酒の後、このシールを見れば気持ちが引き締まると思う。飲酒運転ゼロはわれわれに掛かっているので頑張ろう」と参加者に理解と協力を求めた。
この後、飲酒運転根絶宣言事業所をはじめ、社交飲食業組合、食品衛生協会宮古支部などの代表らにシールを贈呈した。
交通ボランティアを代表して比嘉正吉さんが出発宣言し①酒を飲んだら運転しない②二日酔い、路上寝するまで深酒をしない③運転する人に酒をすすめない④酒を飲んだ人に車をかさない⑤酒を飲んだ人が運転する車に乗らない⑥ハンドルキーパー運動を広げる-ことを誓った。
セレモニーの後、グループに分かれて配布行動を展開した。市内の事業所や居酒屋を回ってシールを配布し、トイレなどの壁に張り付けるよう協力を求めた。
飲酒運転根絶啓発子ども普及員の西里海秀君(上野中1年)と友利凪君(同)も市内の店舗などを回って飲酒運転ゼロを訴えた。
事業主や店主はシールを快く受け取り、店内の壁に張り付けて飲酒運転根絶に向けた活動に協力した。櫻亭の砂川勝弘代表は「配布されたシールを有効活用し、飲酒運転根絶に寄与できれば」と話していた。