問題行動防止に協力求める/県立学校長会など
県内深夜はいかい12%増の7470人/夏休み控え地域にアピール
宮古地区県立学校校長会(会長・川満健宮古高校校長)と宮古地区高等学校生徒指導連絡協議会(会長・下地盛雄宮古総合実業高校校長)は17日、今月21日からの夏休みを前に高校生の深夜はいかいと飲酒・喫煙など問題行動防止に地域の協力を求めるアピール文を発表した。また、4月以降、複数校の女子生徒に声かけ事案が発生していることも報告。「夏休みは学校の目が届きにくいので、こうした事案が事件等に発生しないよう地域も注意し、子どもたちを見守ってほしい」と呼び掛けた。
両会によると、女子生徒への声かけ事案は複数校で確認され、すでに警察とも対応を協議し、連携を確認したとしている。
アピール文では、4月末現在県内の深夜はいかい補導件数は7470人で前年同期に比べ12・1%増加していること指摘し学校、家庭、地域や関係機関で連携を図って問題行動防止に取り組むことを訴えている。
また、家族と対話し、家族の協力のもと規律ある生活習慣を確立する▽いじめや暴力行為等は絶対にしない。人権意識の高揚を図り、他人に対して優しい気持ちを持つよう心掛ける▽アルバイトは原則禁止。必要な生徒は保護者の同意を得て、学校に届け出て許可を受ける-など8項目を呼び掛けた。
川満会長、下地会長とも「長い夏休み期間中、生徒たちが事件事故にも巻き込まれないよう家庭、地域全体で生徒たちを見守ってほしい」と呼び掛けた。
そのほか、アピール文では「高校生の家庭生活や学校生活を健全な営みにしていくためには、地域や大人の理解と支援が欠かせない。地域の高校生が夏休みを有意義に過ごせるよう協力してほしい」と理解と協力を求めた。