葉タバコ買い入れスタート/平均キロ単価は2121円
品質良く高値取引に期待
宮古と石垣地区の2012年産葉タバコの買い入れが18日、平良西里の日本たばこ産業宮古葉たばこ取扱所で始まった。初日の取扱量は37・8㌧、平均キロ単価は2121円の高値が付き、好調な滑り出しを見せた。今期葉タバコは品質が優れており、引き続き高値取引が期待される。販売額は全体で26億円を目指していたが、収量が当初の計画を下回ることが予想されているため1~2億円は減少するとみられる。買い入れは来月下旬まで続く。
買い入れ初日は城辺地区の3農家の葉タバコを買い入れた。鑑定官が搬入される葉タバコを鑑定し、それぞれ評価を付けた。生産者ら関係者は鑑定の様子を見守り、高い評価が付くと笑顔を見せながら高品質に手応えを感じていた。
初日の買い入れ実績を見ると、10㌃(約1反)当たりの取扱量は平均196㌔で目標の200㌔超えはならなかった。ただ、平均キロ単価の2121円は平年より高値で品質の良さを裏付けた。10㌃当たりの販売額は41万5060円。
県たばこ耕作組合によると、今期産は日照不足や低温、少ない降雨の影響を受けて生育が鈍化。当初期待した収量の確保は難しい状況にあるという。
同組合の砂川榮一組合長は「気象条件について仕方がない」としながらも高品質に期待。初日の成績を受けて「思っていた以上に品質が良く幸先良いスタートが切れた」と喜んだ。
買い入れは地区ごとに行われ、城辺地区は30日まで続く。その後、伊良部、下地、上野、石垣、上野、多良間、平良の順番で来月27日までを予定している。
多良間を含む宮古地区の葉タバコは前期、大打撃を受けた。収穫時に台風が襲来し、ほとんどの葉が吹き飛ばされて販売額は11億6400万円と落ち込んだ。
今期は巻き返しの豊作を狙っており、高値の取引が期待される。今期宮古地区全体の耕作面積は571㌶(約577町)、生産農家は139戸。