市が対策会議を設置/キビかん水費用 家負担1000円、市2000円補助
きょう申し込みから適用
長引く少雨の影響でサトウキビの被害拡大が懸念される中、宮古島市は20日、干ばつ対策会議を設置し同日、第1回会議を市役所上野庁舎で開いた。農家への緊急対策として畑へのかん水費用3000円(10㌧トラック1台分)のうち市が2000円を補助、農家負担を1000円とすることを決定した。
きょう21 日からの申し込みから適用する。すでにかん水した農家については補助対象外とした。
補助期間中、宮古土地改良区はⅢ型の給水施設�カ所を無料開放する。沖縄製糖宮古工場は27日から、宮古製糖城辺工場は11日からそれぞれ給水施設を農家に開放している。
対策会議では、▽6月19日の梅雨明け以降、まとまった降雨がなく少雨傾向が続いている▽かんがい施設のない畑においては、春植えや株出しのキビにロール現象が確認されている▽伊良部地区など一部の地区においてはすでに�㌧タンクによるかん水作業が始まっている-など現状が報告された。
市が新しく設置した干ばつ対策事業実施要領によると、かん水業務は原則として一農家当たり30㌃(10㌧タンク9台)を一巡とし、2巡目については1巡目終了後に降雨状況を基に判断する、などとなっている。
かん水の申し込みは各地区の製糖工場原料員、伊良部地区は同地区トラック組合となっている。
会議には、市やJA、県宮古農林水産振興センター、沖糖、宮糖の両工場、宮古地区トラック事業協同組合など各関係機関から職員らが参加した。