3360万円の補正など承認/市議会臨時会
提出2議案を全会一致で可決
宮古島市議会(平良隆議長)の臨時会が24日に開かれた。市当局から提案された総額3360万円を追加する一般会計補正予算案と、2012年度「来間島再生可能エネルギー100%自活実証事業」にかかるシステム構築業務委託契約の締結に向けた議会議決を求める案件を、いずれも原案通り、全会一致で可決した。
補正予算の歳出内訳は、今年6月に落成した砂川小学校新校舎の周辺を整備する屋外付帯工事費1365万円、久松小学校の新体育館建設に向けた浄化槽移設工事費1327万2000円、久松漁港排水路フェンス設置費491万円、宮古島市の交流都市である室蘭市の開港140周年・市制施行90周年記念式典へ狩俣小学校児童らを参加させる派遣費103万8000円など。
室蘭市記念式典への児童派遣費は、ふるさと納税を積み立てている「ふるさとまちづくり応援基金」から充当。そのほかの事業費は前年度繰越金が充てられる。
来間島再生可能エネルギー100%自活実証事業は、来間島の全世帯を太陽光と風力による電力で全て賄うことの実現性について検証する実証事業。事業期間は年度から年度までの4年間で、12年度はエネルギーのマネジメントシステムの構築などを行う。
今回、業務委託契約を締結する相手は東芝で、契約金額は2億9295万円。予算はすでに一般会計当初予算と補正予算で計上されていて、市議会6月定例会での補正予算承認を受け、仮契約を締結。事業費1億5000万円以上の事業の本契約締結には議会の議決が必要なことから今回、同議案が提出されていた。
来間島での実証事業については複数の議員が実証後の機材などの活用法などで市当局の考えをただした。それに対し、古堅宗和企画政策部長は、実証事業終了後も太陽光パネルなどの機材は継続して使用すること、具体的な利用法については国、県と調整しながら検討していく方針を示した。