大川君、池城君が優勝/本社杯争奪 全宮古少年少女将棋大会
小・中学生が盤上で頭脳戦
第16回宮古毎日新聞社杯争奪全宮古少年少女将棋大会(主催・宮古毎日新聞社、主管・宮古将棋クラブ「将龍会」)が27日、平良港ターミナルビルで開催された。小学生21人、中学生5人の計26人が参加し、「将棋宮古一」を目指して盤上で頭脳戦を繰り広げた。対局の結果、小学生の部は東小6年の大川康平君、中学生の部は下地中2年の池城健斗君が優勝した。
大会は、将棋を通して青少年の健全育成を図るとともに、将棋文化を普及させることが狙い。宮古地区の小学校と中学校の校長会が大会を後援した。
対局は小学生と中学生の部に分けて行われ、小学生は予選リーグを勝ち上がった児童が決勝トーナメントで争った。中学生は総当たり戦で競った。
対局中の児童生徒の表情は真剣そのもの。盤上を見つめ、一手一手に集中して勝利を目指した。
小学生の部で優勝した大川君はスピード感あふれる対局で相手を翻弄。最後まであわてることなく対戦者を次々と退け、優勝を勝ち取った。初めての優勝について大川君は「最初は不安だったけど一局打つと落ち着いて打てて、それ以降は最後まで自分の将棋ができました。みんな強かったけど勝ててうれしかった」と喜びを話した。
一方、中学生の部は5人が総当たり戦を行い、池城君が4勝無敗で完勝し、この大会3度目の優勝を達成した。池城君は「きょうは思い通りの将棋ができた。あらためて将棋の楽しさが分かった」と感想を話した。
対局に先立つ開会式で、宮古毎日新聞社の平良覚社長は「対局ではルールを守り、最後まであきらめずに優勝目指して頑張ってください。きょうは別の学校の友達も参加しています。この将棋大会を夏休みの良い思い出にしてほしい」と児童生徒間の積極的な交流を促した。
将龍会の平出雅也会長は閉会式で「これからも将棋のおもしろさ、素晴らしさをみんなで分かち合ってほしい」と呼び掛け、将棋の一層の広がりを期待した。
結果は次の通り。
【小学生の部】優勝=大川康平(東6年)▽準優勝=伊志嶺元隆(北6年)▽3位=下地樹希(下地5年)
【中学生の部】優勝=池城健斗(下地2年)▽準優勝=仲宗根義朝(佐良浜3年)