県に振興10項目を要請/美ぎ島美しゃ市町村会
来月15日 「ビジョン」説明で知事来島
同市町村会からの県あて要請は今回で3回目。要請書を受け取った上原副知事は「8月に知事が両圏域をまわってビジョンの基本計画を説明するが、その間に要請に対する何らかの回答や、知事からの具体的な説明があると思う」と述べた。
その上で、上原副知事は「一括交付金の活用で、手厚く離島振興を行っている。これまでとは違う離島振興策が自ら立案できるので、市町村の知恵の出しどころだ」と述べ、来年度の概算要求に向けた作業にも、同要請内容を担当部局で検討するよう指示することを伝えた。
下地市長は「一括交付金は既存の補助事業などには適応されないなど、使途が限定されている」と述べ、「使い方について、県と市町村で協議し直し、使い勝手が良い形にしてほしい」と要望した。
要請内容は①宮古圏域における県営公園の早期整備(宮古島市)②総合バスターミナル(仮称)の整備(同)③離島間の航空路線の拡充・整備(両圏域)④多良間・宮古島間のフェリー運航経費全額補助(多良間村)⑤防災行政無線施設整備(同)⑥県身体障害者スポーツ大会開催(両圏域)⑦難病治療のための渡航費助成(同)⑧離島救急搬送用ヘリポート整備(八重山)⑨地方交付税の算定に海域面積を編入(八重山)⑩美ぎ島美しゃ市町村会圏離島周遊観光の促進-の10項目。
同市町村会は県のほか、県議会、日本トランスーオーシャン航空(JTA)、全日本空輸(ANA)にも要請活動を行った。