宮古市選抜チーム来島/少年野球
復興支援、JCが招待/「ワイドー東北」前面にきょう開幕
第34回JC杯少年野球大会(主催・宮古青年会議所)に出場する岩手県宮古市の選抜チームが3日、来島した。空港では同会議所の役員やホームステイ受け入れ家族らが出迎え。チームキャプテンは「2日間全力で戦いたい」と抱負を述べた。大会には八重山のチームを含む小学校低、高学年計31チームが参加。4、5の2日間にわたり熱戦を繰り広げる。大会スローガンは「夢に羽ばたけ未来のスーパースターたち~想いは一つワイドー東北」
多良間村が宮古市と姉妹市村を締結しているが、今回の企画は、東日本大震災で被災した岩手県宮古市の小学校に昨年、宮古JCと平良第一小児童会が3000羽の折り鶴と義援金を送った「希望のツルプロジェクト」がきっかけ。
「宮古島災害フォーラム」には、岩手県の陸中宮古青年会議所の理事長を招くなど、同名「宮古」としての親近感や連帯感を深めてきた。
大会は震災復興支援と位置付けて、宮古JCが旅費などを負担。大会の趣旨に賛同する企業や団体、個人などからも協賛金や寄付金が寄せられた。東少年ヤンキースの父母会がホームステイで受け入れるなど、支援の輪が広がった。
チームは午前8時に宮古市を出発。バスと新幹線、飛行機を乗り継ぎ約9時間かけて宮古空港に着いた。
空港では風の神太鼓が太鼓演舞で歓迎の出迎え。垣花厳志理事長は「野球を通して交流を深め、たくさんの友だちをつくってほしい。宮古島を満喫して」と呼び掛けた。
選抜チームは宮古市の少年野球チーム10チームから選ばれた人。岩見健人キャプテンは「全力で戦いたい。たくさんの友だちをつくり、宮古島の海も満喫したい」と抱負を語った。
監督の石崎勝正さん(千徳小野球部監督)は「ダブル宮古で交流を深めてほしい」と話した。
石崎さんによると、津波で球場が使えず、練習も出来なかったが、今年5月の連休から大会が開催されるようになったという。「少しずつではあるが復興している。震災で子どもたちは精神的にショックを受けたが、大人が前向きにさせていかなければいけない」と話し、JCの計らいに感謝した。
同日夕には市内ホテルで「ウエルカムパーティー」を開き、互いの絆を深めていくことを確認した。
大会には低学年の部(4年生以下)に八重山の4チームを含む計15チームが出場。高学年の部(5、6年生)には八重山5チームを含む16チームが参加する。
岩手選抜は高学年の部に出場し、1回戦で地元の南ファイターズと対戦する。