自然現象の不思議体感/竜巻の仕組みなど学ぶ
気象台主催 親と子のお天気教室
宮古島地方気象台が主催する「2012親と子のお天気教室」が4日、宮古島市中央公民館で行われた。約300人の親子連れらが参加し、竜巻の仕組みのほか、大気圧や気球の実験を通して気象と自然現象についての知識を深めた。参加した子どもたちはいろいろなコーナーに興味津々で、実験の結果にびっくりする姿も見られた。
主催者あいさつで鈴木和明台長は「今回の教室が自然や気象に対する興味を持つきっかけになればうれしい。自然の大切さやエコについてのいろいろな実験コーナーが設けられているので楽しみながら学んでほしい」と呼び掛けた。
同教室は、子どもたちに気象に関する知識と防災意識を身に付けてもらうことを目的に宮古教育事務所や宮古島市教育委員会が共催し、夏休み期間中における子どもたちの学習の場として定着している。
教室では、はじめに昨年3月の東日本大震災による津波から岩手県の鵜住居小学校の児童や教諭らが落ち着いた判断で無事に避難できたアニメが上映され、参加者たちは津波の恐ろしさとともに自然災害に遭遇した際には冷静に落ち着いて行動することを学んだ。
この後、工作や各実験がスタート。工作では紙飛行機作りなどに挑戦したほか、実験では液状化現象や大気圧、熱気球、竜巻の仕組みが紹介された。
液状化実験では、水を多く含んだ砂でできた地盤が地震によって液状化していく様子を模型で紹介。建物がゆっくりと倒れていく状況を多くの親子が驚きの表情で見入っていた。
熱気球の実験では、熱風を下から送られた気球がふわりと浮かぶと子どもたちは大きな歓声を上げて喜んだ。
上野小4年の下地輝琉君は「大気圧の実験で熱した空き缶を水に入れると一気につぶれたときはびっくりした。いろいろな実験がありとても楽しかった」と笑顔で話した。
久松小6年の島尻奈那恵さんは「津波の実験で波が建物を一気に流してしまったのにはびっくりした。この教室は今回で2回目の参加だがとても楽しい」と感想を述べた。