エコの島づくり学ぶ/第3回おきなわ県民カレッジ
おきなわ県民カレッジ~宮古地区広域学習サービス講座の第3回が4日、市平良庁舎であった。講師の大金修一エコアイランド推進課長が、市では島にある太陽光や風力、キビの糖蜜やバガスなどの資源を有効活用した、自然に優しい島づくりが進められていることを強調。2050年までに二酸化炭素(CO2)を70%削減する目標は、エネルギー消費を抑えるのでなく、再生可能エネを活用して経済を活性化させながら達成する枠組みを模索していると、将来の方向性を示した。
宮古島での代表的な取り組みに、城辺サデフネのメガソーラーを挙げた。同施設は、再生可能エネルギーの既存系統への安定的供給を実証する施設として、全国的に注目を集めているという。発電能力は、4000㌔㍗で、風力と合わせた宮古島の再生可能エネの割合は全電力の16%に達したことを示した。
再生可能エネは大震災以降注目を集めるようになり、年間に同所を訪れる人の数は行政や企業の職員を中心に約2000人。宮古島市は、サデフネなどを周遊ルートに組み入れた次世代エネルギーパークの認定も受けるなど、エコの島の取り組みが観光に貢献していることを示した。
市独自の取り組みとして、来間島の電力を再生可能エネルギーで100%賄うという、先進的計画を紹介した。
受講者たちは講話の後、エコハウスや地下ダム資料館、サデフネ風力発電・宮古島メガソーラー実証研究設備など、先進施設を視察した。