力合わせ楽しい舞台に/市こども劇団
12日に設立記念公演/団員46人、けいこに熱
宮古島市こども劇団設立記念第1回立ち上げ公演「ゆうたっちょの中学生絵日記」(田中雄太作)が12日、マティダ市民劇場で行われる。団員たちは「全員で力を合わせて楽しい舞台にしたい」と連日けいこに励んでいる。
同劇団は今年4月に設立。小4から高2までの46人が在籍し、東京芸術座演出家の杉本孝司さんが演出を担当している。
上演作「中学生絵日記」は、自分をしっかり主張できる姿に憧れながらも、空想の中でしかそれができない気弱な中学生ユウタの悩み多き学校生活を描いた青春物語。今回は宮古方言やクイチャーの踊りなどを取り入れた「宮古島バージョン」で演じられる。
8月に入ってからは午前10時から午後5時まで連日のようにけいこを重ねており、仕上がりは上々。杉本さんは「ずいぶん芝居らしくなってきた。今は最後の仕上げブラッシュアップで、細かな動きや心の奥底にひそむ心理的な要因を高めている」と話した。
今回は、既存の脚本を使用するが、次回からはオリジナル創作劇を発表する予定だ。杉本さんは「子どもたちの自信につながる舞台になれば」と期待した。
主人公の一人、子どものユウタ役を演じる下地胤瑳君(久松中3年)は「本番が近づくにつれ緊張感が高まっているが、一生懸命に演じたい」と意欲。「滑舌が悪いので本番ではせりふをかまないように注意したい」と笑顔だった。
杉本さんから演出助手を頼まれた団員の根間すみれさん(宮高2年)は「舞台作りは決して一人ではできない。だからこそ達成感は大きいはず。約1時間の公演だが、1分たりともお客さんを退屈させないよう突き進みたい」と抱負を語った。
公演は午後1時開場、同2時開演。チケットは500円(全席自由)で▽マティダ市民劇場▽ブックスきょうはん宮古店▽同南店▽TSUTAYA沖縄宮古島店-でそれぞれ発売中。
問い合わせはマティダ市民劇場(電話72・9622)まで。