宮高が初の県制覇/高校野球新人大会
強豪沖尚に4-2/選手凱旋、甲子園に手応え
第39回県高校野球新人中央大会の決勝戦が12日、宜野座球場で行われ、宮古高校が沖縄尚学を4対2で下し、初優勝を勝ち取った。同校が県大会を制するのは今回が初。13日には選手たちが優勝旗を手に凱旋帰島。宮古空港では大勢の父母らが笑顔で出迎え、初優勝を祝うとともに、春の甲子園につながる秋季大会での連覇に期待を寄せた。
新人中央大会決勝では宮高が二回に1点を先制、四回に3点を加えると、先発した山里弘一と七回2死から登板した久貝拓夢が沖尚の反撃を2点に抑え、勝利を手中に収めた。
優勝を祝う横断幕を持った父母や学校、野球関係者ら大勢の人が集まった空港到着ロビーに、選手たちが優勝旗を先頭に登場すると大きな拍手が送られた。
同校野球部の瀬名波幹智部長が大会結果を報告したのに続き、藤井智監督が「皆さんの思いが生徒に通じて勝たせてもらえた優勝だと思っている」と応援に感謝の思いを述べ、「まだまだ新人大会で本番は秋の大会。そこで勝てば甲子園出場が見えてくる。もう一度、一から作り直すことを選手とともに決意している」と今後へ抱負を示した。
下地佳貴キャプテンは「優勝は応援してくれた皆さんのおかげ。監督から『勝ってかぶとの緒を締めよ』との言葉をもらったのでしっかり引き締めて、秋も優勝して宮古の悲願である甲子園出場を目指して頑張りたい」と決意を語った。
川満健校長は「技術的にも立ち振る舞いも今回は皆さんがナンバーワンだった」と選手たちを評価し、「仲間と互いに高め合いながら、春の甲子園へつながる秋季大会を制するよう頑張って」と激励。宮古野球連盟の川満時英会長は「優勝の二文字を何年待ったでしょう。本当に感動している。秋季大会に向け一人一人が切磋琢磨しながらレベルアップして、もう一度、優勝旗をこの場所へ持ってきてほしい」と呼び掛けた。
第62回県高校野球秋季大会は9月8日から10月7日まで、沖縄セルラースタジアム那覇などで行われる。新人大会ベスト4チームはシード校となる。秋季大会の優勝、準優勝校は10月27日から長崎県で開催される第131回九州地区高校野球大会へ派遣される。