「パヤオの日」で祭り開催/管理運営委主催
安い、うまい、新鮮
第6回パヤオの日まつり(主催・宮古地区パヤオ管理運営委員会)が12日、伊良部島の佐良浜港と伊良部漁協で開催された。今年は1982年に伊良部沖にパヤオが設置されてから30周年の節目の年。会場には地元伊良部島や宮古本島の市民をはじめ多くの観光客が訪れ、新鮮で安価な魚を買い求めながら海の恵みに感謝し、マグロ解体ショーやタマン放流、モズク流しなどを楽しんだ。
開会式で宮古地区パヤオ管理運営委員会の友利義文会長は「今やパヤオは県全体、そして九州にまで広がっている。われわれ漁師にとってはこの上ない誇り。これも県、宮古島市、関係各位の協力のおかげ」と感謝した。
友利会長と宮古島漁協の小禄貴英組合長、池間島漁協の長嶺巌組合長の3人が重さ20㌔以上のマグロの取り上げを行い、航海安全とパヤオでの豊漁を祈願。引き続きタマンの稚魚の放流が行われ、子どもたちが佐良浜港の浮き桟橋から小さなタマン2000匹を放った。
会場ではマグロ解体ショー、ウミガメやナマコに直接触れることができるタッチプール、モズク流しなどが行われ大盛況だった。
宮古総合実業高校の生徒は、実習で製品化した商品を販売し喜ばれた。
神戸市の池畠那夢矢君(8)は「その場で解体されるマグロを見てすごいと思った。こうやって食べるのは初めてだけどとてもおいしい。海もきれいだし、最高です」と笑顔で話した。
祭りは8月8日を「パヤオの日」に制定してから毎年開催されているイベント。宮古地区には県や漁業組合が設置したパヤオが基あり、カツオ、マグロ漁を支えている。